造る喜び、触れ合う喜び、生きる喜び

最近は、腕時計製作作業の他に、違う作業を行うことが多くなっています。

腕時計のデザイン作成や、2018年の展開戦略など、いろいろなことを考える時間が増えています。

いろんな人と話す時間も増え、新しいアイデアや考え、それらを新鮮に考えられる日々に、今後の展開がとても楽しみな感じになっています。

 

また、近々講演会もあり、自分のプロフィールをまとめています。

過去を振り返ることはあまりしないので、すっかり忘れていた「過去の自分」に懐かしさも感じています。

「過去の自分」

それを振り返ることで、「こんなことをしていたのか」など、自分の過去を少し客観的に見ている自分もいます。

それはまるで映画に出てくる人を映画館で観ている観客のような感じです。

 

元ライブドアの堀江貴文さんの言葉で、こんな演説が過去にありました。

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

これは近畿大学の卒業式で話された卒業生へ贈られた言葉です。

人生はいろいろなことがあります。

私も、堀江さんのような思想で、今を生きてきました。

過去の結果に執着せず、すべてをリセットして、新たな活動をしてきたのが自分自身。

もちろん、新しいことを始める時、いつも大きな不安は付き物でした。

しかし、未来に恐れず、自分を信じることで新たな道を切り開いてきたのは自分自身です。

私は学生時代に某上場企業創業者の下、新会社設立に参加しました。

当時の会社は人数もいないそんな状況です。

もちろん、資本も多くありませんでした。

しかし、結果を残すことができました。

実質、私を含め、2人で運営するような小さい会社。

そこでの苦しい時期や辛い日々がこのATELIER SAZANCAに活きています。

多分、大学卒業後、普通に就職したら味わえないそんな経験を私は大学生で出来たのではないかと思います。

本当にいろいろなことがありました。

毎日が闇の中で、いつ陽の光が見えるのか、さまよっていたこともありました。

誰もが経験できないあの厳しさ。

あの厳しさを乗り越えた自分だからこそ、現在があると誇りを持って言える自分もいるのは確かです。

しかし、月日が経つと、人ってその過去を忘れて行くものです。

 

今回の講演準備で、その時の自分を思い出すいい機会になりました。

あの時のハートの強さ、毎日の単調な生活でいつしかどこかに落としてきたのかもしれません。

それは、先月の東武百貨店船橋店での期間限定ショップでも同じことです。

違う環境下に置かれることで、今までとは違う想定外のことが勃発します。

しかし、それを乗り越える的確な判断力。

これは経験を積むことで乗り越えられる一つの人の能力だと思います。

 

毎日、腕時計を造る生活。

もちろん、腕時計を造るのが私の仕事ですが、人々に笑顔を届けるのも私の仕事です。

腕時計教室では、何組の方の結婚式のサプライズプレゼントを指導させていただいたかわかりません。

ATELIER SAZANCAが新たな旅立ちの一つとして選ばれた喜び。

それは計り知れないモノがあります。

感極まる想いであります。

そこには、作る喜び、触れ合う喜び、活きる喜びが隠されています。

そして、ATELIER SAZANCAはたくさんの方に支えられています。

そこには、「生きる喜び」

それを強く感じることがたくさんあります。

 

変わらないこと、そして変わること。

 

そのバランスはとても難しいですが、一つ言えるとしたら、「成長する」

それがとても大切なのではないかと思います。

今後もその成長をたくさんの皆様にご覧いただくこと

それが最高の幸せだと思います。

 

今日は最後に、明日よりアトリエで先行販売する新作をご紹介いたします。

手作り腕時計

 

新しく加わるメッキ調に塗装された腕時計です。

アンティーク調だけでなく、新しい風合いの腕時計を今後は増やして行けたらと思います。

2017年11月10日